こんにちわ、おーです。
今回はいよいよ僕がTVで見て憧れたスキッドリカバリーの講習です。
スキッドと言ったり
スキリカと言ったり
リカバリーと言ったり
ですが ”スキッド・リカバリー”が正しいです。
(、、でもスキッドって何のことだろ??)
(画像はスキッドリカバリー中のクルマ・参考画像)この講習の目的は滑りやすい路面での緊急回避です。
雪やウェットでリアが滑っちゃッたりしたらどう対処するか、という練習と、滑った時、前方に現れた障害物を確実に避けるか手前で止まれるかの練習です。
この講習にはカウンターを当てる操作(走っててリアが流れた時に、車が回ってしまわない様に、ハンドルを切る)が含まれてますので、人気が高いプログラムです。
皆さん殆どの方は自車で受講します。
私のようにABSの付いていない愛車の方も勿論いらっしゃいます。ショートプログラムの進行は前回のスリパリーと同じなので今回は冬期限定のウィンタードライブやリスクシュミレーションで行われたバージョンで雰囲気を変えてご紹介します。
「スキッドリカバリーをやりますのでご存知の方も初めての方も
ちょっとコース脇から見ていて下さい」
「先ず失敗例の見本から見て貰います。では時速40kmでお願いしま~す。」
インストのNさんが無線で待機中のインストTさんに軽い乗りで呼び掛けると、
インストTさんがパッシングで合図を出してコースへ向かって走りだします。
私を含め受講の方は皆、目でデモカーの動向を追います。
滑るコースに車が差し掛かると
「ガコーン!」「ザー!」「ピュ~ジャバジャバぁ~~」「ギュギュ!」「キャー!」
「うそ~~!」
なにが起きたか説明すると、
「ガコーン」車のテールが機械で横方向に強制的に滑らされ
「ザー!」ブレーキを掛けた車があらぬ方向に廻りながら滑って
「ピュ~ジャバジャバぁ~~」障害物に見立てた水柱が車の前に表れ、止まれないの
で車が水を浴びてしまいます。洗車前には良いかも知れません。
「ギュギュ!」車が進行方向とは別の向きに剥いてしまいます
「キャー!」初めての女性受講生が目を剥いて驚き、
「うそ~~!」一緒に来たお友達と手を繋ぎながら見合って驚いてます~
「次に成功例をお見せしま~す。では。時速40kmでお願いしま~す」
またまたインストTさん さっきのリピートかと思う程同じ様に走り出します
そしてまた
「ガコーン!」「ザッ!」「スパ!」「すぅ~~~」「ピュ~!」「お~~!」「・・
・・」
最初はいっしょ、
「ザッ!」「スパ!」滑ったけどカウンターをスパッとあてて車の回転を防ぎながら減速
「すぅ~~~」減速が完了して車も滑らなくなったので止まらずに進みます
「ピュ~!」水の壁でその脇を安定して走って行きます
「お~~!」うまく上手く行って感動してる人
「・・・・」正面から見たら「はにわ」になってる受講生です~。
「今のが成功例です。奇麗に横滑りを抑えながら確り確実に減速をして、安全に障害
物を抜ける事が出来ています。皆さんにはこれを練習して頂きま~す。皆さん車に載っ
て、今デモをしてくれた、Tインストラクターの車の後に付いて言ってください。
では、行きましょう!」インストラクターはいつも笑顔で元気です。
「え~~廻っちゃうんでしょ~~~」「私、出来無い~~~~」「どうすれば良いの
~」 と話をしながら離れた場所にある御自分の車にそれぞれが向かいます。
「みなさん車に乗りましたね。人間と言うのは不思議なもので、車が横に滑ると
無意識にカウンターを当ててるんです。 それを確実なものにしましょう~」
インストNさん、ナイスリカバリー!
各自持たされた無線に指示が入ります
「皆さん白のアコードクーペの後ろについて下さい。オーさんの前に先導車が入
りま~す。」
「おい!僕が先頭かい?、なに考えてんだ こらM!」
車の中で文句を言っても誰にも聴こえません
「上手に出来ても水が車内にはいりますから窓は閉めて下さ~い」
(僕には、僕の文句は聞きたく無いから窓を閉めてくれ~と聴こえちゃったりしま
す)
インストTさんはカラオケでもやっているかのようにコース説明をしていきます
さて、練習のスタートポジションに並びました 当然最初は僕・・・
心拍数計を持ってたら、多分180は越えていたでしょう、慣れてるとは言え緊張しま
す。
インストN氏「では、オーさんから行きましょう~」
僕「おい!名前で呼ぶな!失敗したら恥ずかしいだろ!」
インストN氏「オーさんは こちらのベテラン受講生でして、このアコードクーペに
は皆さん乗車されてる車と違ってABSが付いていないんです。」
僕「・・おいおぃ~ここでプレッシャーかぁ、、」
インストM「経験を重ねるとこうなりますと言う見本です。
それではオーさん いってみましょう!」
と言いながら、笑顔の耐えない元気なインストラクターです・・僕は足が笑ってます・・・。
時速40kmでコースに入ります、と同時に例の「ガコーン!」で右にテールが流れます。
殆ど放心状態の僕は無意識にカウンターを当てながら微妙にブレーキを踏み調整していました。
車の外で先程の音が聴こえます「サ~~」「ぴゅ~~~」「すぅ~~~」
「流石ですねぇ~!、車を安定させながら滑るか滑らないかのブレーキです
カウンターの当りも早くて、初期の動作が無駄がないです~」
「おーさん、今度は停止させないで抜けて下さい~」
『こら!、お前!、なに緊張させてるんだ!、』車の中で叫んでも
インストMさんには聴こえませんが 誘導し終えて、車から降りて別ポジションから見守るTさんもいっしょに笑ってこっちを見ています。
「受講終わったら、いじめてやるからなぁ~~~」と思う僕を察してかどうか
笑顔の耐えないインストラクターです。
「みなさんの車には安全に止める為のABSが付いています。確りブレーキを踏んで
確実に減速する事を心掛けて下さい。ブレーキを確り踏めば初めての方でも
少し練習すれば、オーさんのように近い事が出来るようになります~~!」
「だからぁ~~、いちいち僕の名前を出すなって・・・」
名前を出される度に 僕の足は笑っちゃってます・・・・
インストラクターの無線の号令で皆さん次々とコースへ入って行きます
女性の方や初めて方はやはり低μ路でクルクル車が回っちゃいます
ここで恥ずかしいと思っちゃ~いけません。
回らない為に皆さん練習するのです、時間の限りドンドン体験しましょう。
1日プログラムに組まれてるスキッドリカバリーはショートプログラムの時間より
長い時間練習をするので、回数が多くて流石に私も疲れてくた後半は
クルクル回っちゃいます。
「ん?オーさん少々疲れて来ましたかぁ?皆さん~ 時間はまだありま~す、トイレ休憩も挟んで頂いて結構ですよ~自主的に休憩する事も練習のうちと思って下さい~大丈夫な方はドンドンいきましょう!」
路上での危険な体験は 滑りやすい路面でのスピン等の技術的な事以前に
「疲労」と言う事も学んじゃいます。
そうです! ASTP内だから路上での危険を安全に体験出来ます。
休憩を自主的に入れた事でコース復帰した僕もまた
スピンせずにクリアする事が出来るようになりました。
適当な処で休憩を入れる事は技術以前に適度な判断力の低下を回復させる
有効な手段なのだと思いました。
終了後の集合で上手に出来なかった方は、なんとな~く下を向いてますが
それはいけません!
今日体験した事で、『今は』滑った時カバー出来ない、苦手、という事が
ハッキリ分かったじゃありませんか!
次ぎ そして 次ぎ と練習に来て、
ガッコーン! ザー! スパ! シュ~~~~
が出来るようになればいいのです。
練習する事は発見することなのです。 さ!練習しましょ!
では、また次回
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