こんにちわ、おーです。
今回はアクティブ(ASTP)のショートプログラム、スリパリーコーナリングに参加した体験談です。
ASTPではショートプログラム(50分)は当日現地受け付け、
1日コースのプログラムはネットか電話での事前予約になっていて、
ツインリンク入場無料許可証等が送られてきます。
プログラムは日程があるので(日程 )早めに参加表明をしましょう~。
先ず受付で参加時間と車輌の確認をします。
車輌の確認はASTPにあるレンタル車輌か自家用車での参加かを選択です。
この時に参加費用も払います。
分らない事や不安な事はその場で受付の女性にドンドン聞いて下さい、
丁寧に教えてくれますよ。
さて 今回はショートプログラムの中からスリパリーコーナリングです。
集合時間、担当のインストラクターさんからレンタル車輌の並ぶコース手前で
参加者に自己紹介と挨拶があって、参加者と車両の確認が終わると名前を呼ばれ、
無線機を渡されて各自車に乗り込みます。
どのプログラムでもそうですが、最初に無線が聞こえるかどうか車のハザードで確認します。全員OKのサインが出ると、皆でつながってゆっくりコースの方へ移動して行きます。その最中に先導のインストラクターさんの無線からコースの紹介が流れてきます。
”このコースは1周の中に数種類の滑り方が違うタイルが敷いてあります”
見ると路面のあちこちから水が噴出していて、コース上はどこも数センチの水溜りになっています。
で、実はですねぇ、何故か分りませんが、このコース紹介の時の無線の音質と、
コースを移動してる時のワイパーの音が妙に緊張感をもたらしてくれるんですよ。
「滑る路面を体感して頂きま~す。コース両脇にあるパイロンは人だと思って下さ~い!」
僕「いや、どう見てもパイロンだけど・・」と思ったりしてます。
どのプログラムでも確認のため、はじめにコースをゆっくりと回ります。
このコースは雪道や凍結路面等を想定して作ってあるので、それはそれはよく滑ります。
冬の日光の凍結した坂よりここのほうが滑る、と言ったインストさんもいるくらいです。
徐行程度の低速で走っているのに、最初は妙に恐かったりするのが不思議です。
実際にはここで滑っても事故になったり、車が傷付くという事はありません。
どんなに滑ろうが全く安心です。
しかし車内には水を撒く「ザ~~」という音と、ひたすらワイパーの動く「クン・ウィーン・コン」の繰返す音だけが聞こえて緊張感は増していきます。
ここでは人によって技量の違いが出るので、第1ターンに前車が進入したところで次のクルマがスタートします。インストラクターは車から出て無線を片手にみなさんの練習を観察しながらアドバイスをくれたりします。
「初めはゆっくり行ってみましょう!」無線が入ります。
このコース、スタート地点はアスファルト低μ路に進入と250°くらい左にカーブを廻りますが、勢いが余るともうここで車の前や後ろが外へと滑って行きます。
急なハンドル操作や急なアクセルやブレーキは勿論、普通に踏んでいる程度でもコントロールが利かなくなるので意外と難しいです。
そして、次が逆バンクの右160°くらいターン
ここで速度をさらに落とさないと、やはり車は外の谷側へ滑ってしまいます。
でもこの状態をコースの外から見ると教習所の初心者の練習のような速度なのです。
「○○さん~進入速度が早過ぎましたねぇ~車が流れてますので、きちんと減速しましょ
う!」「△△さん~車をコース内側にしっかり付ける事が出来て良いですねぇ~」
「◇◇さん~逆バンクのところでのハンドル操作が急だったのでアンダーが出ました
ね、もう少し早めに操作を始めましょう。」
クルマの中にいる皆の耳にはこのインストさんの声と一緒に「グリングリン」とABSの作動音とブレーキペダルに「コンコン」と振動が伝わって来ていると思います。
なんとなくいや~な感じがするのですが、滑ると思わずブレーキを踏んでいます。
そして車は確実に止まろうとしてくれます。これで正しいのです。それにしてもABSというのはホント凄いですね。
逆バンクを過ぎる頃から少々登山しながら左に90°の、幾らか滑らないカーブで
す。ここはアクセルを開いて行ける場所なのですが、排気量の大きい車になりますと
「ブォーン!ブォーン!」とエンジンだけが唸っていてタイヤは見事に滑っています。
そこを抜けると10m弱の直線を終えて、アスファルトの逆バンクぎみの
180°ターンが待ってます。ここは必死に速度を上げて回ります。
そして、前より滑らない直線が数mあってS字と言うかクランクと言うか、
が待ってますがここもある程度の速度で抜けなけられます。
ようやく1周。ゴールです。普通にゆっくり走ると42~3秒程度のコースだと思います。
ショートプログラムではこれを只管何回もメリハリある走り方が出来るように練習するのですが(滑りやすい路面はそれなりにゆっくりだけど、滑らない路面は早く走る)
ウィンタードライブのプログラム(1日コース)だと、用意されたインスパイアーや4駆の車に乗り換えて走る事が出来たり、インストラクターが皆さんの横に乗ったりしてアドバイス
をしてくれます。
私が参加した時は、乗ってくださったKインストラクター、
「オーさん 今日は自転車じゃないんですかぁ~?」
(実は一度七井でSLを見てそこからロードでASTPまで行った事があって、
その印象がずっと張り付いているようです^^;)
「オーさん 奇麗に乗ってますねぇ~、このアコード・クーペ。
コレクションホールにこれ入れましょう~よ!」
「え~~~! ちょっと待って!、次ぎ何乗れば良いの?欲しい車が今ないよ!
あ、でもあのインスパイアーって操作良いですねぇ~」
「オーさん買いますかぁ?」
「いやぁ~俺は2ドア以外乗りたくないんでねぇ。。」
なんて、ず~~っと雑談なんかをしてます。でも 降りる時
「丁寧な操作でメリハリあって良いですよ! じゃ、また後で」
喋っていた筈がしっかり運転をチェックされてました。そこはやっぱりインストさんです。
さて、ショートプログラムも終わりの時間が迫ってきました。
最後の仕上げはタイムアタック!参加台数にもよりますが、
結構回数をこなせますし、ペアーで参加の方は”助手席同乗可”です。
「では、皆さん個人のタイムを測ってみましょう!」
無線から聞こえます。「え~~~!」「タイム測るのぉ~!」
始めて受講する方々は車の中で言ってる筈です。
外から見てるとなんとな~く分かります。
実はこの無線の一言、どんな上手な人でも冷静な操作が出来なくなる魔法の
言葉なんです。決してオーバーではなく、この言葉がちょっとした”操作のミス”や”判断のミス”を招き、上手い筈の人の車を踊らせてくれちゃったりするのです。
(↓スリパリーを走るスポーツカー:画像は本文と関係ありません)
見ていると、全員が、と言う訳ではありませんが、スポーツタイプの車に乗っていらっしゃる方のほうが弱冠この言葉の魔法にかかりやすいような気がします。恐らくシビックやらアコードやらより”遅くてはいけない” と言う使命感があるのでしょう。僕もスポーツカーに乗ってたらそんな気持になると思いますが、実際はそんな車に乗る方たちこそ、何時でも「冷静」で居られなければいけないと思うのです。
助手席にマイクロミニの可愛くて奇麗な女性が乗っていても「冷静」で運転しなければなりません。
僕には今後も今までも無かった体験ですが
万が一 そんな事があったら冷静では居られませんし、ここのコースからはみ出してしまいます。女性の方でも同じです。横にディビッド・ベッカムやミハエル・シューマッハや
新庄剛元選手が乗ったら、好みじゃなくても冷静では居られないと思います。
ま、どちらにしても決して、、恐らく殆ど全く無い話なので冷静に運転しましょう。
(残念ですが・・・)
それと中にはカウンターを当てながらドリフトを意識してる方もいらっしゃいます。
外からは派手に見えますが、実際は速くないんです。
随分と話が横に行っちゃいました・・・え~っと、
外から見てると上手な人と上手じゃない人との差は歴然です。
上手な人は減速も上手ですしハンドルの切り方も丁寧で、
滑る所・滑らない所・滑っても多少曲がれる所、を見極めて
「スイスイ~~」と流れて行っちゃいます。
余り上手じゃない人の場合はどんなかというと、最初叉は途中で滑ったロスを無理に立て直そうとするあたりからズルズルと冷静さが焦りに変わってしまって、操作がラフになってしまいます。
「ブォーン!ブォーン!」進まない気持が排気音で聞こえてきます。
場所によってはリアがズルズル右へ左へ振られています。
これは「僕は焦ってるぞ!!」って宣伝している様なもので、
ASTP敷地外からでも見ている人に直ぐ分ってしまいます。
都内で急に雪が降って来た時の場面と一緒です~
女性の方でもやはりタイム計測と言う言葉には「ピーン!」と
来る所があるようでして、やはり焦ってしまう方もいらっしゃいます。
滑ってコースの外まで流れてしまったり、
逆バンク終わりの登りでアクセルを開き過ぎたりしています
こんな時は決して焦っちゃ~いけません。冷静にゆっくり行けば良いのです。
が、皆が見てると焦っちゃいます。ドライバーは冷汗タラリぃ~です、
場合によっては眼鏡曇っちゃうかも知れません。
でも、ご安心を。コースの外へ出てしまっても、速度は凄く遅いので怪我等は絶対し
ません。ちょっと恥ずかしい気持になっちゃうかも知れませんが、
練習で走ってるので、車がどんなものかを理解出来れば良いのです。
滑ったその時に、どうして滑ったのか?滑らなくするにはどうするのか?
それを体感しに来たのですから。
(画像↓:タイムアタック中)
どんどんタイムアタックに入るので
「103号車・38秒2」
「S2000・37秒5」
てな具合で無線でタイムが飛びかいます~
さて、一通り終わると
最後にまたインストラクター先導で、最初の集合場所まで移動して解散終了前のアドバイス等があります。
「滑る路面での丁寧な操作を大切にして下さい」
ショートプログラムではなかなか質問をする方はいらっしゃいませんが
1日プログラム参加で女性の方が質問しているのを見た事があります。
どんどん聞いてみましょう~聞く事のドライビングの練習のうちですし、
参加者の中に「すご~~く好み!」って異性が上手だったり、同姓でも上手な方が
いらっしゃったら、聞いてみるのも良い事だと思います。
先ず体験する事が安全を知る事の第一歩です
・・・・あれれ? 何か話が抜けました。
ところでスリパリーの”コツ”と言うか上手な走り方ですが、
(Mr`おー)がみなさんにお願いしたい事がありまして、
スキッドリカバリーもスリパリーコーナーリングも夏と冬とやって欲しいと思いま
す。『なんで夏に冬の練習を?』と思われると思いますが、
冬は最近「スタッドレスタイヤ」を履いていらっしゃる方が多いからです。
「う~ん意外と大丈夫だよ~」等と言って私の会社の上司等は夏もスタッドレスを履
きっぱなしでいますが、これは論外として・・・・
冬タイヤ愛用の方々にとっては良く滑るのは履き替えた「夏タイヤでのスリパリー」です。
夏タイヤと冬タイヤの違いを体感して欲しいと思います。
また、チェーン派で履き替えなくて、同じ車種でもタイヤの状態で随分と違いますの
で、その辺は考慮に入れて参加されると宜しいかと思います。
もうひとつは車の性能がドンドン上がっていて、トラクションコントロールのある
車も存在します。良い安全装置が付いてる車をお持ちの方は、どうなるとコントロー
ル作動するのか、確認する意味での参加も悪くないと思います~~。
と年令に制限はないので免許発行最低年令の方から定年退職されて数十年過ぎてる方
まで、免許をお持ちの方なら誰でも参加出来ます。
ここで一番のキモ’はやはり進入速度と舵角だと思います、
ブレーキを絶妙なタッチで滑るか滑らないかの所を踏めると
他に神経を使わなくて良いような感じです。
どんな感じ?それはブレーキペダルを踏み込んで、
パッドがローターを挟む感触を足で感じて欲しいです。
滑ったら、ガツンと踏んでABSのコントロールを体感させましょう。
ハンドル操作では滑るだけですし、無理に走ってしまうとコースアウトしてパイロン
さんが死亡してしまいます。
「滑らない様にしてたんだけど、滑っちゃった~~」程度で練習してみましょう。
で、ラフな操作はいけません。しかし丁寧なつもりで意外とラフな操作が出るので
そこが練習です。
雰囲気的にはATもMTも2速が基本で走ると良い感じです。
MTの場合はクラッチ操作での速度調整が意外なコツです。
最近の車はアクセル踏まなくても力があるので走っちゃいますので、
低μ路ではブレーキに集中していても大丈夫です。
このスリパリーで数をこなして安全に練習をする事で身体が覚えてしまえば、
路上で反射的に制御が出来るようになります。
定期的な練習は真面目にお勧めです。
僕の様に体力や反射神経が衰えてる人の技量確認の参加もありですし、
車を乗り換えた方にもお勧めです。目標は自分が今より上手くなる事です。
練習を沢山すると『お客さま感謝デー』で上位3名の中に入れてプレゼントを
貰えたり、、 短いコースですが速い方で32~4秒 遅い方は45秒弱くらい。
コースのコンディションにもよりますので目安です。
どんな道に出遭っても上手くこなして安全で楽しいドライブが出来れば
それが一番じゃないかな、と思っちゃったりします。
それでは、また。。
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